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城西大学導入事例

「誰でも簡単にできる」を重視したあえてカスタマイズをしない方針。図書館を通じて大学を幅広く知っていただくこと。
システム名 城西大学機関リポジトリJURA
機関名 城西大学
導入年月 2010年2月
URL http://libir.josai.ac.jp/il/meta_pub/G0000284repository
システムの概要 城西大学では、学術論文だけにとらわれず、会誌、広報誌から掲示ポスターや折り込みチラシなどまで、あらゆる教育・研究活動に関わる記録、資料を機関リポジトリへ登録しています。
あくまで「カスタマイズしない」ことにこだわりながら、それらの多種多様な情報の「探しやすさ」「見やすさ」を意識した構成とデザインは、他機関にとっても大いに参考になっています。

導入インタビュー

城西大学 若生さん 関口さん

城西大学・城西短期大学 水田記念図書館
(左)事務長 若生(わこう)さん (右)関口さん

城西大学の特色そして水田記念図書館の成り立ちなどを教えてください。

【若生さん】
本学図書館は、1978年8月に、それまで分置されていた人文・社会系と自然系の各図書室を統合し、キャンパスの中央に大学の中枢の象徴として建設され、創立者故水田三喜男理事長の偉業を顕彰して「水田記念図書館」と命名されました。 その後1993年には、蔵書数の増加と情報化時代に対応する機能を備えるための改装を行い、2008年には5階、6階、9階を閲覧席とグループ学習室に改装し、座席数を増加しました。

現在5学部と短期大学があり、自然科学分野、社会科学分野も含めてあらゆる分野の学術情報を発信するという意味で、リポジトリを重要なものと位置付けています。
紀要などもたくさん出していて、過去の学術情報についても著者、発表者の許可を得て図書館でデータ作成の作業をしています。

水田記念図書館
2014年現在、図書館の蔵書数は45万冊程度で、開館36年になります。

開館当初は1階を大学の事務室として使用していて2、3階が図書館でした。1992年に清光会館が出来て事務部門が移り、拡張を重ねて現在に至っています。資料の種類や蔵書数が増えたり、パソコンを置くようになったりと環境の変化もあり、その都度改修して現在に至っています。

「誰もが簡単にできる」を追求しました。

現在、InfoLib-DBRをお使いいただいておりますが、リポジトリを構築する際にInfoLib-DBRを選定された経緯をお聞かせください。
また、どういったシステムと比較されましたか。

【若生さん】
巷ではDSpaceが普及しておりましたが、扱う力量が問われることを他の大学から聞いており、人材育成が追い付いていなかったため難しいと判断しました。

吉田さん(インフォコム担当者)からInfoLib-DBRを教えて頂いて
「簡単にできる」
「機械やシステムに詳しくない方でもエクセルを使える者であればデータの登録が出来て維持できる」
というところに惹かれました。
それまでは、埼玉県の地域リポジトリ「SUCRA」を利用していました。
*SUCRA(さくら: Saitama United Cyber Repository of Academic Resources)
SUCRAは保守・システム維持の全てを埼玉大学が引き受けていただけるということから、まず情報発信するにはちょうどいいかな、ということでそこに参加をしました。
ただ、共同リポジトリの良い面もありますが、独自性が出せない部分については「このままで良いのか」とも考えていました。例えば「こんなコンテンツを入れてもいいのかな」と思ってしまったり。
大学の独自のリポジトリであれば、チラシのレベルから、アーカイブしておきたいと考えるものは、何でもいくらでも入れられると考えました。

導入時のデータは、SUCRAで利用していたデータおよび業績データベースのデータと、エクセルで新しく作成されたデータを登録されました。
実際に公開していたデータ取り込みからリポジトリ構築用のデータ作成時のお話をお聞かせください。

【若生さん】
まず、元々NII(国立情報学研究所)の目次速報データベースがあり、そこにデータを送っていました。
やがて目次速報データベースが紀要データベース(NII-ELS)になり、一部の機関が本文も載せはじめ、本学でも本文を登録していきました。
NIIでバックファイルを遡及する事業について募集があり、そちらにも応募したため、かなりの量のデータがたまっていました。
SUCRAはXooNIps(ズーニプス)を使っており、こちらにデータをアップするときに城西大学分をNIIより取り出していただき、自分たちで成形してSUCRAに取り込んでいました。
InfoLib-DBRにデータをアップロードする際にSUCRAから城西大学の分のみ抽出し、エクセルの形に成形しました。
もともとエクセルの形で持っていたので、フォーマットさえ決めれば簡単に取り込めました。

次に業績データベースは、別のシステムを使って大学内で立ち上げており、先生方の業績が入っていました。
ここに論文のデータまで紐付けられれば良かったのですが、業績データベースではそこまでの情報は持てないということもあり、それであればダウンロードして図書館で書誌に本文をつけてリポジトリを作った方が良いだろうと考えました。
そこで、業績データベースから持ってきたデータをリポジトリ登録用の形式に変換する仕組みを作っていただきました。

その後、構築当時から運用は変わりつつありますか。

【若生さん】
今も運用は同じです。現在、SUCRAには過去に登録したデータは残してありますが、新規の情報は登録していません。
JURA(InfoLib-DBR)への登録データに関しては、先生方の許諾を得たものを登録していますが、業績データベースの方には、JURA登録論文のURLを先生ご自身で貼り付けることになっています。
リポジトリ構築当初は、業績データベースの論文へのリンク登録を先生方に負担をかけないように、学内の情報センターの許可を得て全てのデータを図書館でダウンロードし、JURA(InfoLib-DBR)にも登録しているものを突合せました。
以後の運用は、図書館からは先生へ論文本文のURLを連絡し、先生がご自身で登録される形になっています。

図書館としては「本来あるべき姿」、つまり、できるだけ現場でデータを入力することが望ましいと考えています。
しかし、先生方が業績データベースの書誌データを入力すると、図書館員が入れるほど書誌内容が細かくないことやタイトルに誤りがあったりなど課題も出てきますが、図書館員が入力することで正しい書誌データを作れるのかな、という気はしています。
先生方ご自身に登録していただくと、最初は手がかからない分、後から図書館で、データのチェックをして公開するというところもあるようですので、それはそれで大変と思います。

「カスタマイズしない」方針を選択

システムを「カスタマイズしない」方針を貫かれましたが、その点についてお聞かせください。

【若生さん】
InfoLibを選んだ時点で、簡単に誰でもデータをアップすることができるやり方にしておくことで、後々運用を続けていけるだろうと考えました。
例えば担当者が変わってしまうと情報が引き継がれなかったり、カスタマイズすると、システムがバージョンアップした時に、カスタマイズ部分を引き継いで開発をしてもらわなければならないことが出てきますので。
本来の目的「誰でも簡単にできる」を重視しています。

確かにシステムなので、カスタマイズはやろうと思えばできると思いますが、カスタマイズをするとバージョンアップしてもお金も手間もかかってしまいます。
逆にカスタマイズがないと、バージョンアップがあったら1日2日あれば新しい機能を使ったものができあがる、と考えています。

公開システムを外部に置き、バックアップを手元に残す運用手法

現在InfoLib-DBRを学内設置のサーバ(オンプレミス)で運用しておられますが、クラウド(InfoLib-ASP)に移す計画で進まれていますね。クラウドに変更する目的など教えてください。

【若生さん】
2011年の3.11東日本大震災の後からデータの保全について、図書館が責任を持たなければならないと強く感じました。
特にリポジトリデータは大学の貴重な財産ですし、大学独自のものですから、どこかでバックアップファイルを持たせておかなければいけません。
現在、外部にリモートでバックアップデータを持つという運用をしています。
ただし、コスト面を考えるともう少しなんとかできないか、と思っていました。
JAIRO-Cloudも検討しましたが、「自分のものは自分で」安全性を確保した方が良いかと思い、InfoLib-ASPに決定いたしました。
逆転の発想ですが、公開用のシステムとデータを外に置きバックアップデータを手元に持っておくことでデータの保全という目的は達せられます。
バージョンアップ、保守も含めコストをかけずに済むので、良い選択かな、と思っています。

ありがとうございます。

バージョンアップの度に要望を取り込んでくれる

実際にこれまでバージョンアップで、具体的にこのバージョンアップ機能が良かった、という点がございましたら教えてください。

【若生さん】
必須の学位論文には早々に対応していただきました。
検索の部分も前よりずっとわかりやすくなりましたし、データのアップロードの時間が以前より早くなりました。
バージョンアップの度に、こちらの要望を取り込んでくださっているのでありがたいな、と思います。

ご要望についてはまずはご意見をいただいて、対応できる部分は対応させていただきながら、対応できない部分は次のバージョンアップで検討させていただくように動いております。

「トップ画面編集機能」とHTMLで大学の個性を出す

他の大学での製品紹介時に、リポジトリの構築事例のうちInfoLib-DBR ver.4を使いこなしていただいている例として、貴学のJURAをよく紹介させていただいております。
「トップ画面編集」機能を使って、トップ画面に登録タイトル一覧をHTMLで組み込まれていますね。

【若生さん】
あのHTMLは、スタッフが作りました。
リポジトリは論文単位で探すものですが、Issue単位での情報も必要と思い、載せています。
本学で出している紀要等発行物の全体像がわかるようにしたかったのです。
紀要名、巻号から探せるようにして、「本学の成果物」をわかりやすい形にしてみました。

課題を考え、解決していく

インフォコムへの要望をお聞かせください

【若生さん】
著者の名寄せ、著者コードをどの様に振っていくか。
複数著者の場合の対応策についてですかね。
薬学部、理学部などは、共著で執筆した学外発表論文が多いため、複数の共著者がいた場合にどう個別にIDを持たせられるかという課題があります。

当社でも、著者を特定するためのIDをどこで付与するかなどが検討課題と考えています。InfoLib内に著者DBを作って参照することはできるのですが、IDをどこで発生させるかの運用は課題になりますね。

【若生さん】
著者と著者コードを紐付けさせる場合、完全一致で同定するのか、何を著者コードに使うかなど絞り込めないことが問題になると思います。

一人の先生でいくつものコードをお持ちだったりすることもあります。

【若生さん】
著者のリゾルバなどを使うことも考えられますが、初めて発表した場合や学位論文でもIDを作れないなど問題も出てきます。人事コードをいれると重複することはないですが、セキュリティ上それがいいのかなど、検討の必要がありますね。
大学のコードや共通コード、科研番号も泣き別れていたりなど、検討すべきことは多いです。

例えばInfoLibのオプション機能を使われて、著者DBを作って統計情報に活用されているところはあります。先生ごとに月内の論文のダウンロード数をメールで配信するような仕組みです。その場合も共著の学外の先生の運用をどうするか、が課題になっています。
仕組み上、どうしてもIDが必要となりますので。

【若生さん】
著者コードの件を実現する場合には、また相談させていただきます。
学内の人だけでも良いのか等、学内でも確認が必要ですね。

当社でもどのようなやり方があるかを確認し、ご提案させていただきます。

JURAの将来

【若生さん】
今後の機関リポジトリJURAは、論文だけでなく大学の広報の一環として大学の誇りなども入れていきますので、何年か経つと面白くなると思います。
例えば、商業誌に発表したものを検索すれば出てくるなど、大学内に対してのアピールにつながるだけでなく、雑誌を購入していなかった研究者仲間などにも全文を見ていただける。

特に学位論文の登録を始める時に、当時の副館長(現薬学部長)が率先して先生方の学位論文もうちのリポジトリに入れましょう、と学長・副学長にお話しして許諾を得ていただきました。中には古い時代のものですのでご自身が持っていないこともあり、国立国会図書館から複写物を取り寄せてデジタル化し、載せたものもあります。
機関リポジトリの意味を重要視し、学長、副学長、学部長が自ら率先して行動して下さったのは大きかったと思います。

【関口さん】
その他では、論文を取り扱ううえで理解が必要と考え、院生・先生方向けに著作権に関する講習会を、図書館主催で行う予定です。

貴重なご意見、情報ありがとうございます。
他の大学様にとっても有益な情報になると思います。
本日は大変にありがとうございました。

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